ハードコート法の超硬質皮膜は、上記の陽極酸化皮膜と同じですが超高速電解のため皮膜表面 の化学溶解が極めて少なく、すべすべしていることが特長です。なお「アルマイト」という呼称は、宮田 聰がアルミニウム陽極酸化皮膜につけた愛称です。
ハードコート法による超硬質皮膜は原則的に皮膜厚さの約50%が内部に浸透し、50%は外部に成長します。 従って外側は、原寸法より皮膜厚さの半分だけ膨張し、内側は半分だけ浸透します(図3)。 このために本法による超硬質皮膜処理をする時は、皮膜厚さの影響を十分に事前の機械加工で考慮しなければなりません。